使える武術/長野峻也

何かあった時のために武術について知っておきたいと思っていたので、読んでみた。と言っても、そういう何かにあうことが一生のうちに一度あるかないかだろうけど。そう、何か武術を習ってみようかと思うこともあるけど、役立つ機会はないかもしれず、お金と…

ヤノマミ/国分拓

著者は数人のロケメンバーと共に、計150日間ヤノマミの集落で暮らした。本書はその記録。ヤノマミとは、アマゾンの奥地で殆ど文明に触れることなく暮らしている人々のこと。 常識や善悪は、自分の身の回りの人達がそう言っているからそうだと思い込んでいる…

ユニクロ潜入一年/横田増生

文芸春秋の記者である著者は、この本を書くより以前に「ユニクロ帝国の光と影」という本を書き、ユニクロから訴えられたが勝訴。その後ユニクロから、と言うより柳井社長から取材を断られ続けたが、柳井社長の、悪口を言っている人はうちの会社で働いてみて…

くらべる世界

色々なものの国による違いを、写真とともに比較した本。 あやとりと折り紙は、日本の文化だと思っていたけどどちらも海外にもあるそうで驚いた。 フランスではじゃんけんの手の形が4種類あるそうで、形は違ってもじゃんけんは色々な国でやっているということ…

日本の問題/ピオ・デミリア

日本で暮らすイタリア人ジャーナリストの著者が、東京で東日本大震災を経験し、その後福島に取材に行った際に見たものや感じたことをまとめたのが本書。 本の内容とは直接関係がないけれど、日本のデモは信号で立ち止まったりなど大人しすぎると指摘されてい…

他者という病/中村うさぎ

中村さんは、体が硬直して痛みが走る謎の病気にかかり、ある日突然意識を失ってしまったそうだ。そのまま亡くなるか、生き延びたとしても意識が戻らない可能性が高いと言われていたけれど、奇跡的に回復し、元通りには動けないけれど介助があれば何とか暮ら…

戦禍のアフガニスタンを犬と歩く/ローリー・スチュワート

著者のローリーさんが何故アフガニスタンを徒歩で歩こうと思ったのかよく分からない。自分だったらまずとてもできそうにないので、やりたいとも思わないのだけど。だってローリーさんは何度も、死んでもおかしくない状況になっていた。けど、この方にとって…

くらべる値段

同じものだけど、値段が違うものが並んでいたらどれを買うべきかと悩むことはよくある。値段の差が付くポイントは何だろうとこの本を読んでみたら、やっぱりそのものを作るのにかかる手間によるのだそうな。あとは、作るのに使う材料の値段。 となると、例え…

パンのペリカンのはなし/渡辺陸

ペリカンは東京の浅草にあるパン屋さんで、食パンとロールパンのみを売っている。この本の著者はペリカンの4代目の店主だそうな。 今は通販をやっていないそうなので、気軽に行ける距離に住んでいない私はここのパンを多分一生口にすることはないのだろうけ…

シルクロード・路上の900日/大村一郎

著者である大村さんの旅行記。西安からローマまでを、何と徒歩で。 言葉が通じないことや、まともに泊まる場所がないことが多い。暑さ寒さが過酷な土地もある。そんな中を何日もかけて徒歩で旅行しようだなんて、よく考え付いたものだと思う。 大変な思いは…

皿の中に、イタリア/内田洋子

著者の内田さんはイタリアで長く暮らしているらしい。どんな仕事をしている方なのかよく分からないけど、何かを書くためにカラブリアという場所について知る必要があり、カラブリア出身の3兄弟がやっている魚屋に通い始めるところからこの本は始まる。 魚屋…

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」/渡辺格

著者の渡辺さんはいわゆる田舎で天然酵母のパンを作っている。渡辺さんがパン作りを始めてから、なぜ「田舎で」「天然酵母の」パンを作るに至ったのかを、マルクスの資本論に絡めながら説明したのが本書。 パンは好きだけど天然酵母とイーストはどう違うのか…

腐海の花/柳原慧

真夜は二十近くも年下の誠人と付き合っている。誠人はよく懐いた犬のように真夜を慕っているけれど、その一方で同年代の女と浮気をしているようだ。真夜は浮気の証拠を掴もうとして、誠人が捨てたメモに書かれていた電話番号に無言電話をかけたり、駅で待ち…

仕事漂流/稲泉連

本書は、就職氷河期に就職し、その後数年で転職した8人の男女について書かれている。ちなみに、良い大学に行って良い所に就職した人が多い。 最近、今の仕事を不満に感じるような、いやどちらかと言うと、このままでは良くないんじゃないかという不安があっ…

国語ゼミ/佐藤優

本の内容とは直接関係ないのだけど、経済原論の一説について説明されていたこと。 私達のような労働者は労働力を商品として売り、その対価として賃金を受け取っている。だから、 資本家にとって労働力はものを生産するための材料や機械と同で、使い倒すもの…

サイロ・エフェクト/ジリアン・テット

サイロとはトウモロコシなどを保存する大きな、多分円柱状のあれ。頭には何となくイメージが浮かぶけど、日本ではあまりなじみのない言葉だと思う。 この本では、組織内の各部門がサイロのように背の高い壁で区切られ、情報共有ができていない状態をサイロと…

オタクの息子に悩んでます/岡田斗司夫

岡田斗司夫さんが朝日新聞の悩み相談に回答する際、どのように回答を考えたかを書いたのが本書。 私は 岡田さんのことを「岡田斗司夫ゼミ」の動画を見て知ったのだけど、しばしば私には思いつかないような発想をされる方で、この本に書かれている悩みの回答…

死ねばいいのに/京極夏彦

突然見知らぬ人が訪ねてきて、亡くなった、しかも殺された人のことを尋ねられたらペラペラ話す気にはならないだろう。しかも訪ねてきた相手は失礼だ。本人は「ものを知らないから態度が悪かったら謝る」と言うのでそこは何とか汲もうとはするけど、快く話す…

絶望ノート/歌野晶午

皆自分勝手なんだよ。でもそれは仕方がないことでもあって、ただ責めることもできない。誰も悪くない。皆悪い。 絶望ノート 作者: 歌野晶午 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2009/05/01 メディア: 単行本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (50件) を見る

無名/沢木耕太郎

この本は著者のお父さんが入院してから亡くなるまでの出来事について書かれている。 著者の沢木さんは主にノンフィクションの作品を書く作家さんらしいのだけど、私は沢木さんが作家であることを知らずに読み始めた。 機会があったらこの方の他の本も読んで…

トーマの心臓/森博嗣

原作は漫画で、タイトルは知っていたけど読んだことはない。 トーマは何故死んだのか、ユーリの様子がおかしくなったのは何故なのか。語り手のオスカーはいい奴な上に、色々と複雑な事情を抱えていて続きが気になったので、面白いと思って一気に読んだ。 そ…

セラピスト/最相葉月

著者が受けたカウンセリングの様子と、日本でカウンセリングがどのように広まっていったかや、いくつかの患者の症例などが交互に語られている。 著者のカウンセリングは取材のためという体で始まるけれど、実は・・・。 30代半ばで失明した女性が、歩くのが…

世界しあわせ紀行/エリック・ワイナー

ジャーナリストのエリック・ワイナーさんが、幸せとは何か、どうすれば幸せになれるのか、その答えを求めて、幸福度が高いと言われている国々(一部は幸福度が低い国)を旅した記録。 幸せについてただ一つの答えが出ることなんて期待はしていない。でも幸せに…

橘玲の中国私論/橘玲

橘さんは中国の専門家ではないので、本書はあくまで一介の旅行者の記録であるとのこと。 最初に、廃墟の写真が沢山登場する。廃墟と言っても何年も前に建てられたぼろぼろの建物ではなく、先進的なデザインだったり夜にはライトアップされるようなきらびやか…

タックスヘイヴン/橘玲

マネーロンダリング、永遠の旅行者に続いて読んでみた。(話が続いているわけではないけど、脇役で前作と同じ人が出てくる。)3作の中では、これが一番面白かったかもしれない。 誰か最後に、実はこの人悪い人でしたという後味の悪い終わり方をするんじゃない…

SQ 生き方の知能指数/ダニエル・ゴールマン

以前同じ人が書いた「EQ こころの知能指数」の姉妹版とのこと。 人間関係には共感力が重要だというお話。つまり思いやりが大事だということ。 他人は自分を映す鏡という言葉があるけれど、人は無意識のうちに相手の気持ちを汲み取って同調する。 最近、どう…

あとは死ぬだけ/中村うさぎ

中村うさぎさんについては、どんな方か知らなかったし、書かれた本を読んだこともなかった。 破天荒な方だということと以前ライトノベルを書いていたということは、聞いたことがあったようななかったような。 この本を読んで、中村さんの他の本も読んでみた…

十五の夏(上)(下)/佐藤優

佐藤さんが高校一年生の夏休みを丸々使って、東欧諸国を一人旅した時の話。 とにかく食べ物がおいしそうに書かれている。日本には色々な種類の食べ物があって、日本の食べ物は全般的においしい、というような話も聞くけれど、日本では食べられないおいしいも…

欲望について/ウィリアム・B・アーヴァイン

自分が何を望んでいるのか分からない時が度々ある。望むものが分かればそれを満たすように努力するのに、分からないから嫌な気分のままだ。自分が何を望んでいるのかをできるだけ正確に知る方法がないかと思って、この本を読んでみた。 まず欲望がどのように…

複雑さを生きる/安冨歩

この本を読んでいたらコンピュータ関係の専門用語と思われる*1言葉がちらほら出てきたので、著者は何を専門にしている人なんだろうと思ってWebで調べてみると、経済学者と書かれていた。 でもこの本の中で著者は自身のことを「複雑系科学者」と言っている。…