がんと闘う・がんから学ぶ・がんと生きる/中島みち

この本は元々3冊に分かれていた本を1冊にまとめたもので、(1)著者の中島みちさん自身が乳癌になった時の話、 (2)末期の癌になり亡くなってゆく女性と、その友人の女性(癌になったがその後再発はしていない)の話、(3)中島さんの旦那さんがある日突然末期の肺…

検屍官/パトリシア・コーンウェル

この本の中で、犯人がどうやって獲物を探したかを推理している時に、花を届ける仕事なら不特定多数の女性と接触できると言っていた。 宅配便の荷物を受け取ってサインする時、実はいつも、もしこの人が悪い人で、このまま家の中に押し込まれたら終わりだなと…

フェアトレードのおかしな真実/コナー・ウッドマン

緑色のカエルのマーク、フェアトレードと書いてあっても、どれほどの意味があるのだろうと正直思う。 実際、あのマークがついているものの原材料などの取引において、最低価格は保証されているけれど、そもそも最低価格を下回ることがなく、フェアトレードに…

「生きる」という権利/安田好弘

弁護士である著者の安田さんが携わったいくつかの事件について書かれた本。 特に大変だった事件を選んで書いてあるからなのか、色々とつらい。こんなに頑張っても、ままならないことばかりなのかと思う。 弁護士という仕事の難しさは、法律の知識がどうとか…

雑学「大江戸庶民事情」/石川英輔

今の世の中は、色々な技術が進歩して便利になった面もあるけれど、進歩が速すぎて、環境の再生速度よりも破壊速度の方が上回ってしまっている。それに、常にもっと上を目指さないといけないというプレッシャーを感じる。でもそういう生き方で人生が豊かにな…

絶歌/元少年A

理性でコントロールできない部分というのは誰にでもあって、少年Aの場合はそれが異常な感情や行動と結びついてしまったということだと思う。大人でもカッとなって、普段よりきつい言い方をしてしまうなんてことはある。14歳の子供が強い感情を制御できるかと…

なぜヨーロッパで資本主義が生まれたか/関廣野

色々書いてあったと思うのだけど、多分私にこの本を読むための下地となる知識がないせいで、何が書いてあったかというとうまく言えないし感想が出てこない。 そんな感じなので、ほんの限られた点について思ったことを書いておく。 時々、海外の実力主義を見…

行動経済学 経済は「感情」で動いている/友野典男

常に合理的な選択ができる人間なんていなくて、大方の選択は感覚的だったり直感的だったりするものだ。 実際、この本の中でいくつか問題が書かれていて、確率的にはこの選択肢が最も合理的だと説明されても、その選択肢を選ぶ気になれない。 と言っても、人…

平成史/片山杜秀・佐藤優

ああ、こういうことあったなあと懐かしい気持ちになった。 佐藤さん、作家になった時に潰れた作家の研究をしたとかさすが。それから、ドラマまで何でも見ていてすごい。 1人では世界を幸せにすることはできないけど、1人の行動で戦争のきっかけを作ることは…

天ぷらにソースをかけますか?/野瀬泰申

日本の食文化は大体何でも西側と東側で特徴が分かれるらしい。ということは聞いたことはあったけれど、実際に色々な食べ物、食べ方について地図にして見ると、本当にほぼ綺麗に東西で分かれていて面白い。 タイトルにもなっている天ぷらにソースをかけるとい…

なぜ倒産

割と最近倒産した会社の、倒産の理由をまとめた本。 うまく行っている会社がうまく行っている理由はそれぞれなのであまり参考にならないが、潰れる理由は大体法則があるので参考になるのだそうな。 会社を経営するってのは大変なことだ。従業員を背負う重圧…

暇と退屈の倫理学/國分功一朗

人間は何万年もの間移住生活を続けてきたが、定住した途端頭を使う機会が減った。その分、文化など色々なものを発達させることができたけど、命の危険にさらされることも食べるものに困ることもなくなった人々は、退屈に耐えられない。 だから娯楽を与えられ…

私はいったい、何と闘っているのか/つぶやきシロー

主人公はすごく気が利く人なんだけど、ちょっとうまくいかないこともある。でも大体幸せそうだ。 エッセイかと思ったら小説だった。面白かった。 作者は今どうしているのかな。 私はいったい、何と闘っているのか 作者: つぶやきシロー 出版社/メーカー: 小…

刑務官佐伯茂男の苦悩/小笠原和彦

刑務官とは拘置所で死刑囚の世話をする人で、死刑を執行することもある。何とも気が滅入りそうな仕事のように思うけれど、この仕事に就く方はどういう経緯で就くのだろう。 もうすぐ死ぬと分かっている人間を相手にすることや、死刑の執行ボタンを押すことは…

日本奥地紀行/イザベラ・バード

明治維新の数年後、イザベラ・バードさんが一人の通訳を連れて日本の奥地を旅した記録。 イザベラさんは旅をした当時多分それほど若くないだろうし、言葉も通じないし、よくもまあ一人で何日も旅をしようという気になったなと思う。どこも観光地ではないから…

心はあなたのもとに/村上龍

妻子持ちの投資家西崎と元風俗嬢の加奈子。加奈子は1型の糖尿病で、加奈子が亡くなるところから話が始まり、西崎は加奈子のメールを読み返しながら、加奈子との日々を追想する。 村上龍さんは有名な作家さんだけど、私はこの方の作品を今回初めて読んだ。 西…

謝るなら、いつでもおいで/川名壮志

何年か前に、小学校6年生の女の子が同級生の女の子を殺した事件があった。被害者の女の子の父親は毎日新聞の記者で、その部下だった川名さんがこの本の著者である。 当事者間で、些細な喧嘩のようなものがあったという話は事件当時から挙がっていたけれど、…

悲素/帚木蓬生

和歌山のカレー事件を元にした小説で、大学教授である主人公が、和歌山県警からの依頼で被害者たちを診察し、砒素中毒の診断をしていく。 カレー事件の方ばかり印象に残っていて殆ど忘れていたのだけど、そう言えば犯人と言われたあの人は、カレー事件より以…

大泥棒/清永賢二

泥棒のプロが書いた日記を、犯罪行動生態学の専門家である著者、犯罪予防論の専門家、(日記を書いたのとは別の)泥棒のプロがチームを組んで読み解き、犯罪者の視点などを述べたのがこの本。 ちなみにこの本では泥棒のプロのことを、そこら辺にいる泥棒と区別…

死に山/ドニー・アイカー

50年ほど前に、ロシアの雪山で9人の学生が遭難し全員が亡くなったが、原因が不明なままとなっていた。 著者はアメリカ人のジャーナリストでこの件には何の関わりもないが、原因を探ろうと関係者にインタビューをしたり、彼らが遭難した場所に行ってみるなど…

眠れ、悪しき子よ(上下)/丸山健二

会社を辞め、田舎に移り住んだ55歳のオッサン(失礼)の、テンション上がったり下がったりする日々を綴った小説。 会社勤めの退屈な日々から一転、田舎に移り住んだ途端に、自身の出生の秘密が分かったり、親が死んだり兄弟が死んだり殺人者に出会ったりと、波…

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

2009年の7月、北海道のトムラウシ山を登るツアーが行われたが、ガイドを含む18名中8名がなくなった。原因は低体温症だったそうだ。 自分が山に登る予定はないし、身の回りで山に登る人はいないけれど、何となく興味を持ったので読んでみた。 人間の深部体温*…

放蕩記/村山由佳

村山さんの半自伝だそうで。主人公の夏帆が村山さんということだね。 夏帆は母親と気が合わず子供の頃に苦しんだが、大人になった今でもうまく付き合えない。そんな母親の痴呆が始まって・・・というお話。 正直、母親がものすごく酷いとまでは思わなかった…

日本人の値段/谷崎光

日本のもの作りが落ちぶれつつあるような話はよく聞くし、電気屋さんなどに行くと確かにそう感じる。 中国や韓国のものも日本の技術者の流出で少しずつ良くなってはいるのかもしれない。 でも日本から中国に出ていった技術者の方々曰く、一部の技術だけ入手…

桶川ストーカー殺人事件ー遺言/清水潔

「殺人犯はそこにいる」が面白かったので、同じく清水さんが書かれたこちらも読んでみた。面白かった。記者さんだけあって、文章が上手いということもこの本の面白さの重要な要素になっていると思う。 小松和人はただの悪い奴ではなくて、ちょっと精神を病ん…

殺人犯はそこにいる/清水潔

ジャーナリストでありこの本の著者である清水さんは、「日本を動かす」テレビ番組を作るため、過去の未解決事件を調査するうちに、無関係と思われていた4件の幼女誘拐事件が同一犯による犯行の可能性に気付く。またそのうち1件の犯人とされ、刑務所で服役中…

ぼくは猟師になった/千松信也

猟師と聞くと、世間から離れて一年中山の中で暮らすとか、マタギのような生活をイメージするけれど、著者の千松さんは普通の家に暮らし、普段は仕事もするなど現代的な生活をしつつ、猟の期間中だけ山に入って獲物を捕るそうだ。 ちなみに千松さんは銃ではな…

使える武術/長野峻也

何かあった時のために武術について知っておきたいと思っていたので、読んでみた。と言っても、そういう何かにあうことが一生のうちに一度あるかないかだろうけど。そう、何か武術を習ってみようかと思うこともあるけど、役立つ機会はないかもしれず、お金と…

ヤノマミ/国分拓

著者は数人のロケメンバーと共に、計150日間ヤノマミの集落で暮らした。本書はその記録。ヤノマミとは、アマゾンの奥地で殆ど文明に触れることなく暮らしている人々のこと。 常識や善悪は、自分の身の回りの人達がそう言っているからそうだと思い込んでいる…

ユニクロ潜入一年/横田増生

文芸春秋の記者である著者は、この本を書くより以前に「ユニクロ帝国の光と影」という本を書き、ユニクロから訴えられたが勝訴。その後ユニクロから、と言うより柳井社長から取材を断られ続けたが、柳井社長の、悪口を言っている人はうちの会社で働いてみて…