オタクの息子に悩んでます/岡田斗司夫

岡田斗司夫さんが朝日新聞の悩み相談に回答する際、どのように回答を考えたかを書いたのが本書。 私は 岡田さんのことを「岡田斗司夫ゼミ」の動画を見て知ったのだけど、しばしば私には思いつかないような発想をされる方で、この本に書かれている悩みの回答…

死ねばいいのに/京極夏彦

突然見知らぬ人が訪ねてきて、亡くなった、しかも殺された人のことを尋ねられたらペラペラ話す気にはならないだろう。しかも訪ねてきた相手は失礼だ。本人は「ものを知らないから態度が悪かったら謝る」と言うのでそこは何とか汲もうとはするけど、快く話す…

絶望ノート/歌野晶午

皆自分勝手なんだよ。でもそれは仕方がないことでもあって、ただ責めることもできない。誰も悪くない。皆悪い。 絶望ノート 作者: 歌野晶午 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2009/05/01 メディア: 単行本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (50件) を見る

無名/沢木耕太郎

この本は著者のお父さんが入院してから亡くなるまでの出来事について書かれている。 著者の沢木さんは主にノンフィクションの作品を書く作家さんらしいのだけど、私は沢木さんが作家であることを知らずに読み始めた。 機会があったらこの方の他の本も読んで…

トーマの心臓/森博嗣

原作は漫画で、タイトルは知っていたけど読んだことはない。 トーマは何故死んだのか、ユーリの様子がおかしくなったのは何故なのか。語り手のオスカーはいい奴な上に、色々と複雑な事情を抱えていて続きが気になったので、面白いと思って一気に読んだ。 そ…

セラピスト/最相葉月

著者が受けたカウンセリングの様子と、日本でカウンセリングがどのように広まっていったかや、いくつかの患者の症例などが交互に語られている。 著者のカウンセリングは取材のためという体で始まるけれど、実は・・・。 30代半ばで失明した女性が、歩くのが…

世界しあわせ紀行/エリック・ワイナー

ジャーナリストのエリック・ワイナーさんが、幸せとは何か、どうすれば幸せになれるのか、その答えを求めて、幸福度が高いと言われている国々(一部は幸福度が低い国)を旅した記録。 幸せについてただ一つの答えが出ることなんて期待はしていない。でも幸せに…

橘玲の中国私論/橘玲

橘さんは中国の専門家ではないので、本書はあくまで一介の旅行者の記録であるとのこと。 最初に、廃墟の写真が沢山登場する。廃墟と言っても何年も前に建てられたぼろぼろの建物ではなく、先進的なデザインだったり夜にはライトアップされるようなきらびやか…

タックスヘイヴン/橘玲

マネーロンダリング、永遠の旅行者に続いて読んでみた。(話が続いているわけではないけど、脇役で前作と同じ人が出てくる。)3作の中では、これが一番面白かったかもしれない。 誰か最後に、実はこの人悪い人でしたという後味の悪い終わり方をするんじゃない…

SQ 生き方の知能指数/ダニエル・ゴールマン

以前同じ人が書いた「EQ こころの知能指数」の姉妹版とのこと。 人間関係には共感力が重要だというお話。つまり思いやりが大事だということ。 他人は自分を映す鏡という言葉があるけれど、人は無意識のうちに相手の気持ちを汲み取って同調する。 最近、どう…

あとは死ぬだけ/中村うさぎ

中村うさぎさんについては、どんな方か知らなかったし、書かれた本を読んだこともなかった。 破天荒な方だということと以前ライトノベルを書いていたということは、聞いたことがあったようななかったような。 この本を読んで、中村さんの他の本も読んでみた…

十五の夏(上)(下)/佐藤優

佐藤さんが高校一年生の夏休みを丸々使って、東欧諸国を一人旅した時の話。 とにかく食べ物がおいしそうに書かれている。日本には色々な種類の食べ物があって、日本の食べ物は全般的においしい、というような話も聞くけれど、日本では食べられないおいしいも…

欲望について/ウィリアム・B・アーヴァイン

自分が何を望んでいるのか分からない時が度々ある。望むものが分かればそれを満たすように努力するのに、分からないから嫌な気分のままだ。自分が何を望んでいるのかをできるだけ正確に知る方法がないかと思って、この本を読んでみた。 まず欲望がどのように…

複雑さを生きる/安冨歩

この本を読んでいたらコンピュータ関係の専門用語と思われる*1言葉がちらほら出てきたので、著者は何を専門にしている人なんだろうと思ってWebで調べてみると、経済学者と書かれていた。 でもこの本の中で著者は自身のことを「複雑系科学者」と言っている。…

新・帝国主義の時代(左巻 情勢分析篇)/佐藤優

帝国主義とは以下のようなもので、 資本主義が発達する過程で必然的に起きる現象だ。 外部である他国(場合によっては国内の辺境地域)からの搾取と収奪を強めて、生き残り、発展しようとする大国の本能に基づいている。 佐藤さんは以下のようなものを新・帝国…

失われてゆく、我々の内なる細菌/マーティン・J・ブレイザー

人の体には常在菌がいる、という話は聞いたことがあるけれど、どのくらいの菌がいるかというと、人1人の細胞の数が30兆個に対して、細菌や真菌の数は100兆個なんだとか。 重さでは人の脳の重さと同じくらいで、種類は1万程度らしい。 この、人と共生している…

日本料理とは何か/奥村彪夫

いま日本で食べられている料理、というか料理法や食事の作法は殆ど中国から伝わったもので、では日本料理とは何かというと、それらを日本流にアレンジしたもの、ということらしい。 例えば、元々豆腐は固いものだったけど(本の中に、紐で縛って持ち上げてい…

人体600万年史(上)(下)/ダニエル・E・リーバーマン

肥満や糖尿病など、ここ数年の間に増えている体の不都合は、急激に起こった生活の変化に、人間の進化が追い付けないせいだ、というお話。 変化とは、農業が始まって同じものを大量に食べるようになったことや、色々なことを人力でやる必要がなくなり、運動を…

食と健康の一億年史/スティーブン・レ

何を食べればいいのか、何を食べない方がいいのか、確かな答えなんてないとは思うけど、日々食べるものを選ぶときに、食べたい/食べたくない と 食べるべき/食べないべき が頭の中で喧嘩をして、何を食べたらいいのか分からなくなることがよくあるので、何か…

永遠の旅行者(上)(下)/橘玲

タイトルとなっている「永遠の旅行者」について、本文に入る前に説明があり、どの国の居住者にもならず、合法的にいっさいの納税義務から解放された人々のことだそうな。 一般的にはPT(Perpetual Traveler)と呼ばれるのかな。私は全く聞いたことがなかったけ…

組織の掟/佐藤優

組織に属さないで仕事をしたいと思って今に至るけど、結局組織から逃れられず、組織とは何だと思う今日この頃。というわけで、この本を読んでみた。 組織から完全に自由になることが難しいのは分かっているし、この本はそういう方法が書いてあるわけではない…

ヴィーナスという子/トリイ・ヘイデン

トリイさんのノンフィクションはこれで全部読んだはず。 子供たちが良くなるなんて最初は全く思えなかった。徐々に改善していく様子を見ると、こちらまで嬉しくなってしまった。 まともな社会生活を送れるようになるとはとても思えなかったのに、まさか大学…

嫉妬と自己愛/佐藤優

何だか最近、以前だったら「それって自分勝手じゃないの?」と思うようなことをよく考えていて、最近自己愛が強いのかしらと思ってこの本を読んでみた。 ちょっとその答えが得られるような内容ではなかったけど、小説の内容や佐藤さんの体験を絡めた嫉妬と自…

プラハの憂鬱/佐藤優

佐藤さんが外務省のロシア語研修のためイギリスで過ごしていた頃のお話。 チェコの神学者に関する本を求めていたところ、チェコから亡命してきた本屋の店主と出会う。 神学の話やら、チェコやその周辺の国々のことなど、佐藤さんの本を読むまでは殆ど考えた…

霧のなかの子/トリイ・ヘイデン

トリイさんが書いたノンフィクションの本は全部読んだかと思っていたけど、この本と、他にもう一冊「ヴィーナスという子」を読んでいなかったので、いずれ読もう。 相変わらず面白くて、あっという間に読んでしまった。 以前も書いたかもしれないけれど、私…

絶望の裁判所/瀬木比呂志

元裁判官が語る、裁判所は腐っているよ、尋常じゃない裁判官が沢山いるよ、というお話。 聞くところによると検察やら外務省やらも腐っているという話だし、私の狭い観測範囲を見ても、エリートの中にはびっくりするようなヤバい人が混じっているし、組織とい…

走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹

村上さんは、都合でどうしてもできない日はあるとしても、ほぼ毎日欠かさず走り、年に1回はフルマラソン(42.195キロ走る)に参加し、マラソンに気が向かなくなったらトライアスロンにも参加しているそうな。 ちなみにトライアスロンとは、泳いで走って自転車…

外務省に告ぐ/佐藤優

腹が立つやらやる気が出ないやらで困ったので、佐藤さんの本を読んで癒されることにした。 この内容で癒されるというのもどうかとは思うけど、これが当たりで、少し元気になった。ありがとうございます。 内容は以前読んだ他の本と被る部分もあるけど、全部…

ジェノサイド/高野和明

何年か前に読んだ「13階段」が面白かったので、この本の発売当初、絶賛されていて気にはなった。けど、その後に読んだ「グレイヴディッガー」が私にはいまいちだったので、同じ人が書いたものがどれも面白いとは限らないよなあと思って読まないままになって…

マネーロンダリング/橘玲

漫画以外でノンフィクションを読むのは何年振りか。 面白くてあっという間に読んでしまったけど、私にはあまり後に残るようなものはなかったかなあ。 一つ思ったのは、自分がお金に執着するタイプに育たなくてよかったなということ。今の世の中、お金さえあ…