いま生きる「資本論」/佐藤優

佐藤さんがマルクス資本論について講義した内容をまとめた本。

実は以前一度読んだけど、よく分からなかったので途中で挫折した。

今読んでも分からないところは沢山あるが、今回は最後まで割とすんなり読めた。

同じ講義のもっと後の方の話をまとめた「いま生きる階級論」を読んだ後だから多少分かるようになったのか、それとも読んだときの気分の問題か?

 

「分からない」部分については、文章を読んでも何を言っているのか分からない。私にとってはあまり考えたことがない種類の話だからだろうなあ。

大事なことなので何度も出てきた話や、なるほどと思った個所は何とか思い出せるので書き出してみる。

 

賃金は労働力を再生産するためのもの

賃金は労働力を再生産する(労働者がまた働けるようにする)ために支払われるもの。

したがって賃金の内訳は、生活に必要なものを買うお金、休息に使うお金、子孫を残して次世代の労働力が生産するためのお金である。

また上記の理由により、賃金は会社が儲かったからといって増えるものではない。

会社が儲かったから賞与を増やしますなんて話があるけど、実際儲かったから単純に分配されるのではなく、労働者にやる気を出させるために時々ばら撒く感じなのかな。

技術革新に対応するための勉強代も賃金に含まれているという考えは意外だった。会社が勉強代をくれて当然ということか。

 

搾取と収奪の違い

搾取は合意の上でされることで、賃金が低いことは収奪ではなく搾取。労働者は嫌なら契約しない自由があるはずだから。

税金は収奪。国が問答無用で徴収するものだから。

 

ううむ、いざ自分の頭だけで説明しようとすると、正確なことを書けているかどうか怪しい。