日本料理とは何か/奥村彪夫

いま日本で食べられている料理、というか料理法や食事の作法は殆ど中国から伝わったもので、では日本料理とは何かというと、それらを日本流にアレンジしたもの、ということらしい。

例えば、元々豆腐は固いものだったけど(本の中に、紐で縛って持ち上げている写真があった。)日本の豆腐は柔らかいとか、中国では水があまり綺麗ではないので生のままものを食べることはなく、食中毒を防ぐために揚げ物が多いけれど、日本は水が綺麗なので、割と色々生で食べるとか。

食べるものはその土地の風土によるところが大きいから、輸入されたままではなく変化したというわけだ。

 

昔の人、特に狩猟採集生活をしていた頃は、いつもお腹が満たされはしなかったかもしれないけど、色々な種類のものを食べていたんだなあ。

それに比べて私ときたら、最近は選ぶのが面倒で、毎週ほぼ同じ食べ物のサイクルを回している。

体に悪いものはそれほど食べていないと思うけど、種類の少なさという意味では栄養不足の心配があるかもしれない。

色々な食べ物を手に入れようと思えばいくらでも手に入るのに、何でもおいしいし、栄養的にも悪くない(はずだ)からといってつい同じものを選んでしまう。

と言っても農業が始まってからは、同じものが大量に作れるようになって、食べられるものが偏ってしまったようだけど。

江戸時代だったか、力仕事をする人は米を1人1日9合だっけ?数字はちょっと違ってるかもしれないけど、いくら米だけでも、とても食べられる気がしないと思った。どんな胃だ。