十五の夏(上)(下)/佐藤優

佐藤さんが高校一年生の夏休みを丸々使って、東欧諸国を一人旅した時の話。

 

とにかく食べ物がおいしそうに書かれている。日本には色々な種類の食べ物があって、日本の食べ物は全般的においしい、というような話も聞くけれど、日本では食べられないおいしいものも海外には沢山あるんだろうなと思った。

例えばサラミは日本にあるものとは全く違うと書いてあった。サラミなんて日本にいたら特に食べようという気にもならないけれど、本当においしいサラミは食べたくなるようなサラミなのかもしれない。

(ちなみに私が行った数少ない海外旅行の経験では、ここでなければ食べられないと思うようなものを食べた記憶はない。多分そういうものがあるところに行かなかったからだと思う。)

 

高校一年生で東欧の一人旅に快く送り出してもらえることとや、勉強したいこと、行きたい大学、就きたい職業について悩むことなど、違う世界に住んでいる人のように感じる。

私の場合、やりたいことが特になく勉強さえしていればよかったので、勉強が遅れるなんて悩むことはなかったし、将来やりたいこともなかったから行き先について悩むこともあまりなかった気がする。

 

本の表紙の写真は15歳の佐藤さんなのだろうけど、こんなに人相が変わる人もちょっと珍しくないかと思う。色々あったんだな・・・。

 

十五の夏 上

十五の夏 上

 
十五の夏 下

十五の夏 下