2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

絶望ノート/歌野晶午

皆自分勝手なんだよ。でもそれは仕方がないことでもあって、ただ責めることもできない。誰も悪くない。皆悪い。 絶望ノート 作者: 歌野晶午 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2009/05/01 メディア: 単行本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (50件) を見る

無名/沢木耕太郎

この本は著者のお父さんが入院してから亡くなるまでの出来事について書かれている。 著者の沢木さんは主にノンフィクションの作品を書く作家さんらしいのだけど、私は沢木さんが作家であることを知らずに読み始めた。 機会があったらこの方の他の本も読んで…

トーマの心臓/森博嗣

原作は漫画で、タイトルは知っていたけど読んだことはない。 トーマは何故死んだのか、ユーリの様子がおかしくなったのは何故なのか。語り手のオスカーはいい奴な上に、色々と複雑な事情を抱えていて続きが気になったので、面白いと思って一気に読んだ。 そ…

セラピスト/最相葉月

著者が受けたカウンセリングの様子と、日本でカウンセリングがどのように広まっていったかや、いくつかの患者の症例などが交互に語られている。 著者のカウンセリングは取材のためという体で始まるけれど、実は・・・。 30代半ばで失明した女性が、歩くのが…

世界しあわせ紀行/エリック・ワイナー

ジャーナリストのエリック・ワイナーさんが、幸せとは何か、どうすれば幸せになれるのか、その答えを求めて、幸福度が高いと言われている国々(一部は幸福度が低い国)を旅した記録。 幸せについてただ一つの答えが出ることなんて期待はしていない。でも幸せに…

橘玲の中国私論/橘玲

橘さんは中国の専門家ではないので、本書はあくまで一介の旅行者の記録であるとのこと。 最初に、廃墟の写真が沢山登場する。廃墟と言っても何年も前に建てられたぼろぼろの建物ではなく、先進的なデザインだったり夜にはライトアップされるようなきらびやか…

タックスヘイヴン/橘玲

マネーロンダリング、永遠の旅行者に続いて読んでみた。(話が続いているわけではないけど、脇役で前作と同じ人が出てくる。)3作の中では、これが一番面白かったかもしれない。 誰か最後に、実はこの人悪い人でしたという後味の悪い終わり方をするんじゃない…