2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

面従腹背/前川喜平

組織に所属していると、自分の意に沿わないこともやらないといけない。だから前川さんは、面従腹背を座右の銘として公務員をやってきたのだそうな。 それは一般の会社でも同じで、私はそういうのが嫌で会社を辞めてしまった。最初は何も知らなくて、会社が好…

恐怖の地政学/T・マーシャル

タイトルに「恐怖の」と付いているけれど別に恐ろしいことが書かれているわけではない。山とか川とか、人の行き来が困難な場所があると発展しにくいよとかいうお話。 アフリカが、アメリカの3倍もの大きさだということや、船が航行できないような川が沢山あ…

白い衝動/呉勝浩

凶悪な犯罪を犯す人間は、理解不能な悪魔なのか、それとも自分とほんの少し何かが違うだけなのか、と言ったら、私は後者だと思う。 白い衝動 (講談社文庫) 作者:呉 勝浩 発売日: 2019/08/09 メディア: 文庫

奈落/古市憲寿

歌手として活躍していた香織は、ステージから転落し、殆ど体を動かすことも、喋ることもできなくなった。それが多分20代前半のことで、この小説の中では、香織が40代になるまでの出来事が書かれている。 本を読むと大抵自分だったらどうするかと考えるのだけ…

百の夜は跳ねて/古市憲寿

主人公は、大学まではさほど苦労せずに進んだけれど、就職に失敗してビルのガラス清掃の仕事をしている*1。彼は清掃中のビルの窓越しに出合った老婆に乞われて、清掃中にビルを盗撮し、盗撮した写真を老婆に渡すことになる。 誘った老婆も、誘いに応じた主人…

80's/橘玲

著者である橘さんの、20代の頃の出来事。 20代の頃に書いたという文章が紹介されていたのだけど、エッ、これ最近書いたんじゃないのと思った。ご本人も、言っていることが今とほとんど変わらないので驚いたと書かれているけど。 仕事で会社に泊まり込んでい…