2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老猿/藤田宜永

適度な距離感を保ちながら付き合える興味深い人物がいる暮らし。いいな。 老猿と一旦別れた後、また会えてよかった。それに、どうせどこまでも追ってくるのだから、あのタイミングでよかった。 老猿 (講談社文庫) 作者:藤田宜永 講談社 Amazon

幻痛は鏡の中を交錯する希望/長沢樹

誰が誰だか分からなくなる。名前が読めないと特に。 才能があるからといって、やりたくない仕事を無理やりやらされるのは嫌だな。もうちょっと楽にやれる仕事ならいいけど、全然楽じゃないし。 幻痛は鏡の中を交錯する希望 作者:長沢樹 中央公論新社 Amazon

幻肢/島田荘司

周りの人が皆、雅人がどうなったのか知らないと言うのでおかしいなと思っていて、嫌な終わり方をするのかなと思ったけど、そうでもなかった。よかった。 これだけ大きな事故にあって相当な重症なのに、実家に連絡が行かないのもおかしいと思ったけど、これは…

ラオスにいったい何があるというんですか?/村上春樹

旅行記を読んでいると、いいなあ、楽しそうだなあと思う。でも実際に旅行に行く気になるかというと、面倒臭さの方が先に立ってしまってそうはならない。 子供の頃はよく車で国内旅行に連れて行ってもらったけど、気分が悪くなって毎回地獄だった。私にとって…

天空の蜂/東野圭吾

原発について問題意識が足りないと言われましても。例えば放射性廃棄物の処理の問題とか、原発の近くに住んでいる人達の負担とか、原発を止めたらどれだけ困るかなど、全く気にならないわけではない。でも、常に問題として考えているかというとそこまででは…

骨の記憶/楡周平

他人に成りすまして生きるって、恐ろしいけどわくわくしそう。特に将来に不安があって、この先問題が解決する見込みがない時に、そうすることで人生が大きく変わるのだとしたら、手を出してしまうかも。 もう何年も会っていなくて、今となっては自分の人生に…

兵士を追え/杉山隆男

自衛官というだけでも特殊な職業だろうけど、潜水艦乗りは、何か月も海の底で過ごし、その間外部との連絡は取れないとなると、一般的な人とはかなり違った生き方になりそう。帰ってきたら同棲していた彼女がいなくなっていた、なんていうこともあるらしい。…

ブラックボックス/篠田節子

食品が安全かどうかということは気になるけれど、大抵は食べてすぐに体に変化が起こるわけではないので、問題があるかどうか判断するのは難しい。 幸い選択肢は豊富にあるので、加工されたものや原材料に得体の知れないものが書かれている場合は避けるように…