2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

顔に降りかかる雨/桐野夏生

以前読んだ「ダーク」はシリーズもので、今回読んだ「顔に降りかかる雨」がその1作目、ダークは最後(5作目)だったはず。(それを知らずに最後だけ読んだ。) ダーク/桐野 夏生 - ・・・という本を読んだのですが。 ふと思い出して最初から読んでみようと思った…

背いて故郷/志水辰夫

主人公が、当初予想もしなかったほど酷い目にあった。 殺されそうになって反撃するのは仕方がないと思うけど、死んだと思っていた奴が生きていることが分かった時、なかなか殺そうとは思わない気がするけどな。自分の人生が滅茶苦茶になってしまうのに、そこ…

猿の見る夢/桐野夏生

本の帯に「これまでで一番愛おしい男を書いた」と書かれていて、ええー、こんな奴のどこが?と思ったけど、何故か段々と気の毒になってきて、終わり頃には応援するような気分に。 不倫で揉めるのは私の知ったことではないが、家族や親族間の揉め事は私にもあ…

虚国/香納諒一

時々読む別の作家さんと雰囲気が似ている。 この間別の本を読んだとき、主人公の心の声の一人称と人に話すときの一人称が違っていて違和感を覚えたのだけど、この主人公もそうだった。私は常に私なので、どういう感覚なのか分からないのだけど、考え事をする…

炎罪/鏑木蓮

病気が治って真実が分かったのはいいけど、この人を罪に問えるかどうかはまた別の問題なんだろうなあ。 主人公の女性が結構きついことを言っていたけれど、それはどうなのかと思った。病気がなければあんなことはしなかったのだろうから。 炎罪 (講談社文庫)…

誤断/堂場瞬一

会社から、倫理に反することをやれと言われたらどうするか。 そんなことをしたら心を病むし、出世してもあまりメリットがあるとは思えないので、やりたくない。と言いたいけど、言えるだろうか。うーんまあ状況によるけど、従った場合のデメリットの方が大き…

ラストレシピ/田中経一

日本ではどうか分からないけど、死刑囚が死ぬ前に何でも好きなものを食べさせてもらえるという話がある。それを知って、自分だったら何を頼むかなと考えたことがあるけど、お腹に物が入っていると死ぬときに汚いことになりそうなので、要らないと言いそうだ…