2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

暗闇で踊れ/馳星周

途中までは、3人で割と幸せに暮らせる可能性もあった。でも、そうはならんよね。 あと数ページで終わる。どうするどうする?と思っていたら、そうなったか。いっそ清々しい。個人的には、最悪のパターンは回避したと思う。これで良かったのだ。 暗闇で踊れ (…

後悔と真実の色/貫井徳郎

誰かに嫉妬をした時、闘争心を燃やすか、憎むか、諦めるかは時と場合によると思うけど、私自身は、相手を憎むほど嫉妬をしたことはないと思う。 勝てそうであれば追い抜こうとするのもまた楽しいし、勝てないと分かれば、割と諦めは早い方だと思うので。自分…

玉蘭/桐野夏生

質は若い姿で現れたので、若いうちに苦しんで亡くなったのかと思ったけど、割と末永く幸せに暮らした感じだったんだな。質のトラブルは解決したけど、他の人のトラブルは解決しなかったな。 玉蘭 (文春文庫) 作者:桐野 夏生 文藝春秋 Amazon

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹

昔の友達に、気になっていたことについて聞きに行くのは面白そうだ。残念ながら私には、特に聞きたいことがないけど。 自分が思っている自分と他人が思っている自分は大分違っていることがあって、それを聞くのは面白いと思うけど、それこそ、偶然そういった…

ライアー/大沢在昌

この間読んだブラックチェンバーの主人公の男女が入れ替わったような話だけど、こっちの方が好きだな。 この状況で、めでたしめでたしで終わるはずがないとは思ったけど、後味が悪くないのはいい。面白ければ後味が悪くてもいいけど、どうしても気分が沈んで…

我々は、みな孤独である/貴志祐介

魂の仕組みのようなものがこの通りだったとして、なぜ孤独を感じるのか分からない。 魂が過去や未来関係なく色々な人の入れ物を巡るという認識で合っているだろうか。その通りだとすると、遠い未来に人類が滅びてもそれは永久に続くのだろうか。どうでもいい…

日没/桐野夏生

希望と絶望の繰り返し。きっともう駄目なんだろうな、とは思ったけど、最後の、持ち上げて叩き落すやつ。 こういう話、現在でもある国はありそうな気がする。日本では、今はないだろうと思っているけど、世の中は変わるし、まさかと思うことが起こることもあ…

ブラックチェンバー/大沢在昌

どうなることかと思ったけど、最後はちょっとしんみりした。北平は、自分が大金を得たかったのではなく、組織を維持するためのお金が足りなくて困っていたのかもしれない。経営者(?)は大変だ。 三井が気の毒だった。 わざとウイルスを持ち込んで治療薬で儲け…