兵士を見よ/杉山隆男

航空自衛隊で働く人達の話。

主にF15という戦闘機に乗る人達と、事故や遭難が起った時にその救出にあたるメディックという仕事をする人達について書かれている。

 

戦闘機乗り

訓練中に事故で亡くなる方が、それなりの数いるとのこと。

けれど戦闘機に乗る人達は嫌々乗っているのではなく、乗る理由のほぼ全ては、戦闘機が好きだから、ということらしい。

大変だろうと想像はするけど、何となくかっこいいからこの職業を目指したと。そんなもんだよね。

 

戦闘機に乗るのは体にものすごく負荷がかかるので、頑丈なヘルメットとスーツに、酸素マスクまでつけなければならない。

パイロットは、他の職業に就いている人よりも顔にしわが多くできてしまうし、腰の調子を悪くする人も多いらしい。

9Gとはどのくらいか想像がつかないけれど、きっとジェットコースターのもっとすごいやつに乗った感じなんだろう。

多分乗せてもらったら、もう、早く終わってと思うんだろう。

一機何百万もするし、入念なメンテナンスが必要だし、乗りこなすのも大変だし。それでも、戦闘機を持たなければならないのか。ならなということなんでしょうね。

 

メディック

こちらは日本でも活躍する場があるので、戦闘機乗りよりはどんなものか想像がしやすい。

一仕事終える度にものすごく達成感はありそうだけど、その一仕事が毎度毎度大変すぎる。

それにしても、引き受けてくれる人がいるから私達は安心していられるけど、こんな職業の人の家族は、常に安心できないだろうなあ。

 

兵士を見よ

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