私のマルクス/佐藤優

著者である佐藤さんの、高校~大学(院)時代の話。主にその頃を共に過ごした友人や先生達について。

マルクスとかキリスト教とか、私はこれまで生きてきてほぼ考えたことがない種類の話なので、説明してもらっても殆ど意味がわからない。

それから大学内で何やら暴力的な事件が発生するのも、どういう状況なのかいまいちよく分からない。

時代のせいなのか?それとも生きている世界が違うのか?

生きている世界が違うと言えば、佐藤さんは高校一年生の頃に東欧の方に一人で旅行に行ったのだそうな。

しかも思い立ったのは中学三年の頃だというし。

私が同じ年の頃にそんなことは絶対に思わなかったな。この差は一体何なのか。

やっぱり、生きている世界が違うということなのか。

というわけで。

この方の本は他にも何冊か読んだことがあって、どれも面白いと思ったけど、これは残念ながら理解不能な点が多すぎてあまり楽しめなかったというのが率直な感想。

分かる範囲で思ったことは、こんなに若い頃から学びたいことが明確で、だからこそ専門家である大学の先生からも色々吸収できて、その賢さが羨ましいということ。

私も大学に通っていた頃は周りにすごい人が沢山いたかもしれないのに、受け入れる側の私の器ができていなかったので、殆ど何しに行ったのかという感じだな。

そう考えると、大人になってから大学に通ってみるのもいいかなあと思った。

私が学生の頃、子育てが落ち着いたくらいの女性が同じ学年にいたけど、その気持ちは分からなかったな。

 

私のマルクス (文春文庫)

私のマルクス (文春文庫)