大世界史/池上彰・佐藤優

池上さんと佐藤さんが、最近の世界情勢について対談した内容をまとめた本。

世界史とタイトルに入っている理由は、現在の世界情勢を読み解くには過去の歴史を知る必要があるから。私もそう思い、少し世界史を勉強したいと考えている。

 

この本が発行されたのは2015年で、割と記憶に新しい出来事の背景が分かって面白い。私が特に印象に残ったのは難民の話。

少し前にどこかに大量の難民がなだれ込んだというニュースを見た。難民になる人達も入ってこられる国の人達もどちらも気の毒だし、正直日本ではとても受け入れられる気がしない。

けれど池上さんが、昔から民族大移動があって、今難民となった人々が他国に大量に移動しているのはそれと同じ。そうやって世界が動いてきたんだということを言っていて、なるほどと思った。

日本は海に囲まれていて簡単に人が入ってこられないけれど、陸続きの国々はそういうことが昔からあり、受け入れる側もまあそこまで敷居が高くないということか。他人事だから言えるのかもしれないけど、メリットもあると聞くし、それほど悲観することではないのかもしれない。