心と脳/安西祐一郎

この本は、心や脳を情報処理システムとみなす考え方をもとに書かれている。

「心」とタイトルがついていると心理学の本かなと思うけれど、こういう分野を認知科学と言うそうな。

コンピュータの情報処理の仕組みが、人の情報処理の仕組みの解明に伴って発展した部分があったり、その逆もあったりで、面白いなあと思う。

コンピュータは人の手によって作られたのだから、人の仕組みを模している部分があってもおかしくないと思うけど、何となく人とコンピュータは遠い存在のように思っていたので、意外な感じがする。

 

コンピュータの学習の仕組みの一つに、人の脳のニューロンをモデルにしているものがあり、具体的にどんな仕組みなのか、他にも人の仕組みを模しているものがあるのか、ということに興味があった。

この本のページをめくってみたら、その辺りの説明で登場する単語が見えたので読んでみたのだけど、やはりそういう方面の専門書ではないので、欲しいと思っていた情報を得るにはちょっと遠かった。