ヴィーナスという子/トリイ・ヘイデン

トリイさんのノンフィクションはこれで全部読んだはず。

 

子供たちが良くなるなんて最初は全く思えなかった。徐々に改善していく様子を見ると、こちらまで嬉しくなってしまった。

まともな社会生活を送れるようになるとはとても思えなかったのに、まさか大学に通えるようになったり、働けるようになったなんて。

 

とても難しい仕事だと思う。時間さえかければ何とかなるわけではない。正解がない。

この仕事を頑張れるのはトリイさんの天職ということなんだろう。同僚の女性にも言われていたけど、世の中の多くの人はなかなかそういう仕事には巡り合えない。

 

救えなかった子も沢山いたと書いてあった。そりゃあそうだろう。本に書かれているのはうまく行ったほんの一例かもしれない。

でも今回はあの状況から巻き返すことができた。奇跡みたいだ。こんな奇跡が起こせるのなら、大変でもハマってしまうかもしれない。

 

ヴィーナスという子―存在を忘れられた少女の物語

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