新・帝国主義の時代(左巻 情勢分析篇)/佐藤優
帝国主義とは以下のようなもので、
資本主義が発達する過程で必然的に起きる現象だ。
外部である他国(場合によっては国内の辺境地域)からの搾取と収奪を強めて、生き残り、発展しようとする大国の本能に基づいている。
佐藤さんは以下のようなものを新・帝国主義と呼ぶ。
21世紀の帝国主義国は植民地を求めない。それは、人類が文明的になり、人道主義が発展したというよりも、植民地を維持するコストが高まったからだ。また、帝国主義国は全面戦争を避ける。全面戦争によって、共倒れになることをどの帝国主義国も恐れるからだ。植民地支配をせず、全面戦争を避ける傾向がある21世紀の帝国主義を新・帝国主義と呼ぶことにしたい。
そしてどういう姿勢で他国から搾取や収奪をするかというと、言いたいことを言ってみて、相手国や周りの国から文句が出てきたら要求を引っ込めると。
実際に起こっている国同士の色々なやり取りが、こんな感じだなと思う。
あまり感じが良いとは言えないけど、国の生き残りがかかっていると考えると仕方がないのかもしれない。
資本主義が発達する過程で起きる現象と書いてあったけれど、資本主義が現れる以前は違ったんだろうか。