無名/沢木耕太郎
この本は著者のお父さんが入院してから亡くなるまでの出来事について書かれている。
著者の沢木さんは主にノンフィクションの作品を書く作家さんらしいのだけど、私は沢木さんが作家であることを知らずに読み始めた。
機会があったらこの方の他の本も読んでみようかな。
沢木さんがお父さんと会話をするとき敬語で話していたので、何だろうと思った。二人のお姉さんがお父さんと話すときは敬語ではないのに。実は特別な関係だという話がそのうち明かされるのかと思ったが、そうでもなかった。そういう親子もあるらしい。
沢木さんは子供の頃全然勉強をしなかったけど国立大学に行ったと書いてあった。著者紹介の記述を見たら横浜国立大じゃないか。
勉強しなかったけど誰も文句を言わなかったようなことを言っているけど、横国に受かるなら誰も文句は言わないでしょうよ。
私は人が亡くなるまでの色々な大変なことをまだ経験していない。でもいずれは経験するはずなので、気にかかってはいる。具体的に何かしてはいないけど。
多分この本に書かれているのは、割と本人も周りの人も楽だったケースなのではと思ったのだけど、もしかして大変だという話の方がまれなケースで、大半の人はそこまで苦労しないのだろうか。