シルクロード・路上の900日/大村一郎

 著者である大村さんの旅行記西安からローマまでを、何と徒歩で。

言葉が通じないことや、まともに泊まる場所がないことが多い。暑さ寒さが過酷な土地もある。そんな中を何日もかけて徒歩で旅行しようだなんて、よく考え付いたものだと思う。

大変な思いはしつつ、所々でその土地の人達が助けてくれる。何日もお風呂に入っていない、言葉もろくに通じない通りがかりの人に食事をふるまい、家に泊めるだなんて自分だったらとてもできないけど、中国の田舎の方なんかは、きっと今でも同じような感じで人々が暮らしているんだろうなあ。

そこら辺で売っている食べ物がすごくおいしそうに書かれていて少し羨ましいけど、お腹を壊さないか心配になってしまう。

本には書かれていないので詳しいことは分からないけど、きっと相当の準備はしていったのだろうなあ。どれだけ準備をすれば行き倒れなくて済むのか私にはあまり想像がつかないけど、行く先々の気候はもちろんのこと、そこで暮らしている人達の文化なんかの知識もある程度ないと難しい気がする。

シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く

シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く