戦禍のアフガニスタンを犬と歩く/ローリー・スチュワート

 著者のローリーさんが何故アフガニスタンを徒歩で歩こうと思ったのかよく分からない。自分だったらまずとてもできそうにないので、やりたいとも思わないのだけど。だってローリーさんは何度も、死んでもおかしくない状況になっていた。けど、この方にとってはこれがやりたいことだったらしい。

歩いている間に会う人々の多くが、自分の権力などを示そうとして、知ったかぶりをしたりするのが面白い。日本人が考える謙虚さなんてものは、あの辺りでは評価されないんだろうなあ。

そして皆食べるものがないほど貧しいのに、なけなしの食べ物を分けてくれる。イスラムの教えだからなのだろうけど、これもまたそんな考えに基づいて生きていない私にはなかなか分かりづらい。そういうものなんだとしか。

戦禍のアフガニスタンを犬と歩く

戦禍のアフガニスタンを犬と歩く