刑務官佐伯茂男の苦悩/小笠原和彦
刑務官とは拘置所で死刑囚の世話をする人で、死刑を執行することもある。何とも気が滅入りそうな仕事のように思うけれど、この仕事に就く方はどういう経緯で就くのだろう。
もうすぐ死ぬと分かっている人間を相手にすることや、死刑の執行ボタンを押すことは相当なストレスだろうとは思うけれど、自分だったら逃げ出したいと思うほど嫌だろうか。どうだろう。実際にやってみたことがないからうまく想像ができないかもしれない。少なくとも、長期的にそういう仕事をするのはきついだろうから、職業として自ら進んで選ぶことはしないかなあ。