残穢/小野不由美

某漫画の作者さんが、書いている漫画に出てくる言葉の元はこの本だと言っていて、以前から気になっていた。怖い話は後から思い出すと嫌なので、手を出さないでいたのだけど、明るいうちに読んでしまえばいいだろうと思って、読んでみた。

 

最初の方の怪異はやっぱり怖くて読むのを止めようかと思ったけれど、後半の、怪異が起る理由を探っていく様子は面白い。その土地で過去に何があったか、調べられるものなんだなあ。ちょっとやってみたい。やらないけど。

 

この本は著者の小野さんの実体験である模様。(ありのままではないだろうけど。)その上で、音が聞こえたとか、何か見えたとか、その原因がこれだとか、それが事実かというと、その人がそう思うかどうかだと書いている。

私は怪異を経験したことがなく、一生関わりたくない。経験したことがなければ、存在するかどうかも考えずに済むだろう。この本の中に、ある土地に、人に話すだけでも障りがあるような強力な呪い(?)が存在すると書かれていて、詳細が気になるけど、調べないでおこう。

残穢(ざんえ) (新潮文庫)

残穢(ざんえ) (新潮文庫)