その悩み、哲学者がすでに答えを出しています/小林昌平

私自身は今かなり平和で、これと言って悩みがないのだけど、あえて言うならば「やりたいことがない、楽しいことがない」。

まさにこの通りの項目があり、道元の答えが書かれていた。その答えとは、「日々の雑事を集中して丁寧に行うことで、生きる喜びを感じる」だそうな。

確かに、そういうことで良い気分になるのは分かるし、余裕があるからこそできるので幸せだとは思うけど、もうちょっと気分が高揚することがしたいんだよなあ。

 

どちらかと言えば、「自分を他人と比べて落ち込んでしまう」に対するミハイ・チクセントミハイの答えの方が参考になった。

優しすぎず難しすぎない、自分の能力でできるぎりぎりの作業に没頭する、いわゆるフロー体験を経験すると、肯定感や有能感で満たされる。

肯定感は本来そういったもので実感すべきなのに、他人のステータスと比べることで手軽に肯定感を得ようとしてしまうのだと。

確かに休日に、特別好きなことでなくても何かしら集中できることをやると充実感がある。

特にやりたいことがないので、その内容は仕事そのものだったり、仕事に関係することだったりするのがいまいちだけど。

何もせずに過ごして、つまらなかったと思うよりはいいか。