私もパーキンソン病患者です/柳博雄

著者の柳さんは、退職後に大学の非常勤講師として働いていたが、ある日歩けなくなり、パーキンソン病と診断された。

人が思い通りに体を動かすためには、体を動かす方向に作用するドーパミンと、動きを抑制する方向に作用するアセチルコリンという神経伝達物質が必要なのだけど、パーキンソン病ドーパミンの異常が起こることが原因だそうな。

また、通常は数年かけて症状が進行するのだけど、柳さんのように、最近歩きづらいなど、おかしいと思い始めてから歩けなくなるまでの期間が短いのはかなり珍しい例らしい。

 

急に難病になったらと思うと怖い。この方は奥さんや友人が色々助けてくれたからまだ良かったものの、1人だったらどうなってしまうのだろう。

それにしてもこの方、美人で性格が良さそうだと思い込んでいた看護婦さんが患者に悪態をついているのを聞いて、「こんな美人が」と驚いたと書いたり、最後に奥さんへの感謝の言葉が書いてあるのだけど、「過労で倒れた」で締めくくっていたりと、個人的にはちょいちょい疑問符が浮かんでしまった。

私もパーキンソン病患者です。

私もパーキンソン病患者です。

  • 作者:柳 博雄
  • 発売日: 2013/12/12
  • メディア: 単行本