網内人/陳浩基
主人公のアイは、インターネット上の不審な書き込みが妹の死に関係しているようだと知り、その方面に詳しい探偵アニエに調査を依頼する。
アニエ、ITに詳しいだけかと思いきや、メンタリスト的な面もあって強すぎる。そしてこれだけ色々やって、いつ寝てたんだ。
著者は台湾の人?で、この話の舞台は香港なのだけど、ちょいちょい日本が出てくるのは意外だった。日本の小説ってあの辺りで読まれてるんだなあ。
ここに書かれているような、特定の人に偽のサイトを見せたり、盗撮をしたりということは、知識のある人がやればどれも実際に可能なのだと思うけど、もし悪意を持った人にそういうことをされたらと思うと少し怖くなる。
と言っても、そういう事件が実際には殆どないということは、何の痕跡も残さずにうまくやるのは相当に難しいわけで、そこまでのコストをかける価値がない一般人は心配しなくてもいいのだろうけど。