骨の記憶/楡周平

他人に成りすまして生きるって、恐ろしいけどわくわくしそう。特に将来に不安があって、この先問題が解決する見込みがない時に、そうすることで人生が大きく変わるのだとしたら、手を出してしまうかも。

 

もう何年も会っていなくて、今となっては自分の人生に無関係な人に対して、逃げ得は許さないなんて気持ちが湧いてくるものなんだろうか。お金は沢山手に入ったけど自分は不幸だと思っていたから、殆ど忘れていたような人のことまで思い出しては、不幸にしてやりたいと思うのだろうか。