スタープレイヤー/恒川光太郎

突然異世界に飛ばされ、10個の(ほぼ何でもできる)願いを叶えることができるスターボードを授かるというお話。

異世界に来たのは元の人間のコピーで、異世界から去ろうとすると、元の世界に戻るのではなくコピーが消えるいうシステムはいいな。それだったら元の世界を心配して戻ろうとする必要はなく、異世界の方で好きに暮らせばよいので。

もし自分がスタープレイヤーになったら、夕月のようにものを得ることに願いを使うよりは、何らかの能力を得る方がいいな。透明人間になる能力を得た人が出てきたけど、そういう感じの、通常の人間には得られない能力がいい。

夕月に近付いてきた人たちが基本的に良い人ばかりだったので安心して読めたけど、システムに関して嘘を教えるとか知らないことを逆手にとって騙すとか、悪い人が近付いてきた方がお話としては面白かったかもしれない。話が長くなってしまいそうだけど。