人生のサバイバル力/佐藤優

佐藤さんが久米島高校の生徒たちに抗議した内容をまとめた本とのこと。

色々書いてあるけど、個人的に印象に残ったことは二つ。

一つは、佐藤さんのお母さんが沖縄で経験した戦争の話。

入っていた壕の中にガス弾が投げられて、一緒に壕に入っていたガスマスクを持っていない人が皆死んだとか、アメリカ軍に捕まると女性は暴行されてひどい殺され方をするから、自殺しろと言われて手榴弾を渡されたとか。

自分の周りで沢山の人が死んでいったらどれだけ恐ろしいだろうか。手榴弾を渡されて、選択肢が地獄しかないと感じた時どれだけ絶望的な気分になるかと想像した。

もう一つは、時間の話。繰り返されると考えるか、一直線と考えるか。時間の流れのうち、ある人にとって特別な意味を持つタイミングの話など。

うろ覚えだけど最近、もうすぐX月になると言われると腹が立つと言っている方がいて、イラつくポイントは人それぞれだなと思ったのだけど、月の変わり目はその人にとっては無意味なタイミングなんだろうな。

私も、年が明けたからと言って改まった気分になどならないし、誕生日がめでたいとも思えないので、同じようなことかもしれない。私は、周りがおめでとうと言っているとちょっと寂しい気持ちになるだけだけれど。