太陽の子/灰谷健次郎

主人公は小学6年生のふうちゃんと呼ばれる女の子で、とても明るくて感じの良い子だ。ふうちゃんの両親は沖縄出身で、神戸で沖縄料理店を営んでいる。そのお店に集まってくる沖縄出身の人たちも良い人ばかりなのだけど、沖縄で戦争を経験していたり、沖縄出身ということで、本土で嫌な目にあった経験を持っている。

私の身の回りでは、沖縄出身の人に冷たくする人を見たことがないのだけど、少し昔だとそういうことがあったんだろうか。

基本的には、ふうちゃんが良い子で癒される系のお話だった。

太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)

 

恵美と一緒に/浦川裕子

娘さんを亡くした母親の手記。

娘さんはどうも付き合っていた男の人と一緒に大学内で自殺したようなのだけど、あまり詳しいことは書かれていない。著者の浦川さんは娘さんが亡くなった理由について疑問を持っていたようで、警察にもそのように伝えたけれど、状況から見て自殺とのこと。離れて暮らしていたこともあり、詳しい理由は分からないのだと思う。

 

突然大切な人が亡くなってしまったらつらいし、周りの人もつらいだろうなと思う。

浦川さんは、おかしな振る舞いをした会社の同僚にとても腹が立ったと書いていて、私もその内容を読む限りは何でそんなことを?と思った。だけど、大抵の人は娘を亡くした母親に今こそ嫌がらせをしてやろうなんて考えないと思うので、その人も良かれと思ってやったことが失敗だっただけなのかもしれない。

 

それにしても、会社の同僚に何百万円もの借金を申し込むってどういうことだろう。

少し古い話で、会社の同僚と家族ぐるみの付き合いもあったようなので、そういう時代だと会社の人とお金の貸し借りなんかもするのだろうか。

恵美と一緒に 

恵美と一緒に 

 

 

亜玖夢博士のマインドサイエンス入門/橘玲

ここに書かれていることのいくつかは、将来実際に起こることかもしれないと思う。

色々とえぐい話が続くのだけど、最後は予想外にいい話で終わり、うっすら涙ぐんでしまった。

 

 

言ってはいけない格差の真実/橘玲

差別であるかどうかの判断基準は、相手が不快に思うかどうかではなく合理的に説明できるかどうかであり、それが世界標準の考え方である、とのこと。

差別と区別は違うよねと思っても、じゃあ何が差別で何が区別なのかというと自分の中できちんと定義できていなかった。なるほど。

 

日本人の働き方は、いずれ欧米企業のようにスペシャリスト(専門職)とバックオフィス(事務)に分かれていくだろうとのこと。

スペシャリストは、収入は成果主義で青天井だが雇用の保証はなく、日本で「高度プロフェッショナル労働制」で想定される働き方で、バックオフィスは職務と労働時間で給与が決まる同一労働同一賃金の働き方だ。

スペシャリストは「会社の看板を借りた自営業者」と書かれていて、自分がまさにこれなのだけど、だから残業代が支払われないのは当たり前とはどういうことだろう。自営業だからそもそも残業の概念がないということかな。

 

言ってはいけない格差の真実【文春e-Books】

言ってはいけない格差の真実【文春e-Books】

 

 

評価経済社会/岡田斗司夫

農業革命、産業革命に続く第3の変化の波、情報革命によって、私たちの価値観は大きく変わりつつある。
各時代で主流となるものの考え方はそれぞれだけれど、その根底にあるのは「沢山あるものはパーッと使って、少ないものは大事にする」ということだ。
時代によって「沢山あるもの」と「少ないもの」が変化することにより、その時代の価値観が変わる。

 

私たちはこういった大きな時代の流れに知らないうちに巻き込まれているんだなと思うと、何となく恐ろしいような気もするけれど、良いとか悪いとか考えても、どうしようもないことなんだろうなあ。

 

評価経済社会・電子版プラス

評価経済社会・電子版プラス

 

 

亜玖夢博士の経済入門/橘玲

 これ絶対酷い目にあうんだろうなあと思って嫌な気分になりつつも、怖いもの見たさで続きが気になってしまう。

相談に乗ってあげる、願いをかなえてあげると言いながら、無邪気に人を陥れるこの人達は一体何なのか。世の中は仕組みは自業自得や因果応報ではなく、理不尽だということか。

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

 

 

臆病者のための裁判入門/橘玲

 海外から日本に来て働いている友人がトラブルに巻き込まれたため、著者の橘さんが裁判のサポートをすることになった。被害の内容は大したことがないのだけど、過去に例がない珍しい案件だったため、散々たらい回しにされたというお話。

 

面白いと思って読んだけれど、こういう話を聞くと裁判なんてやりたくないと思う。割に合わない。そもそも、トラブルに巻き込まれたくない。でも自分がどんなに気を付けたとしても、相手が悪質なケースは避けようがなく、運が悪いとしか言いようがない。

臆病者のための裁判入門

臆病者のための裁判入門