2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

白日の鴉/福澤徹三

痴漢の場合、被害者の言い分が優先されるような話は聞いたことがあるけれど、こんなに酷いことが本当に起こるのだろうか。やったかやっていないか、証拠がないのだから分からないはずなのに、やられた方の言い分が受け入れられて、やっていないという主張は…

楽園の眠り/馳星周

私に子供はいないけれど、時々誰かに対して意地悪なことを言ってやりたくなる時があり、あの気持ちが増幅されるともっと酷い攻撃をするかもしれない。そう考えると、誰でも子供を虐待してしまう可能性はあるのだと思う。特に気持ちに余裕がない時であれば。 …

灰色の犬/福澤徹三

パチンコをやるために借金をするって理解し難い。世の中にはそういうことをする人がいるということは分かるけども。 そんな状況を見ていて、この先どんな酷いことが起こるのかと暗澹とした気持ちになったけど、それほど酷いことは起こらなくて安心した。 灰…

プロパガンダゲーム/根本聡一郎

楽しそうなゲームだな。参加者が電〇に応募するような優秀な学生でなければ、なかなか面白い展開にならなそうだけど。特にスパイ役が難しそう。 こういうものを見ると、自分が学生の頃の就職活動を思い出す。今思うと何にも分かっていなかった。でも今だって…

暗手/馳星周

そんなつまらない女より、馬兵と仲良くしていた方が楽しいじゃないか(私が)。もう~バカ!と思ったけど、私も他人から見たらどうでもいいことに執着していることがあるかもしれない。 読み終わってから知ったけれど、これは続き物だったらしい。過去に同じよ…

夜の谷を行く/桐野夏生

同調圧力でどうにもならなかったし、直接手を下したわけではないけど、人が亡くなったことについて潔白とは言えない。ということだと思ったのだけど、経験していない人に説明するのは難しいのだろうか。そもそも大っぴらに語れることでもないし。分かるかど…

外事警察/麻生幾

ちょっと分かり辛い話だった。ドラマの原案になったそうだけど、これをドラマでやるのは大変じゃなかったんだろうか。原案というのは、下敷きになる部分の案だけを使って、話の筋は違っていたのかもしれない。 外事警察 (幻冬舎文庫) 作者:麻生幾 幻冬舎 Ama…

一緒にお墓に入ろう/江上剛

私は、自分が死んだ後、自分の体がどうなってもあまり構わないという気がする。生のままだと衛生的な問題があるので、焼くだけは焼いてほしいけど、お墓がなくても構わないし、誰かにお参りに来てほしいとも思わない。死んだ後までわざわざお参りに来てもら…

雪炎/馳星周

危ないことをするならきちんとやり切ってくれればいいのに、ヘマをするものだから、どんな大惨事になるかと思った。古沢がいてくれて良かった。 所々で出てくる、北海道の方言の意味がよく分からなかった。調べればわかるけれど、調べないまま雰囲気で読んだ…

化生の海/内田康夫

知らずに読んだのだけど、シリーズものだった模様。 事件の真相がどうかということよりも、主人公が行く先々の土地に関する情報が面白い。自分に縁のある場所の話だったらより一層面白いだろうなあ。 化生の海(新潮文庫) 作者:内田 康夫 新潮社 Amazon

幸/香納諒一

こういったいやがらせ人事のようなことが、警察ではよくあるのかな。もちろん一般企業でもないことはないだろうけど。厳しいねえ。 幸 SACHI (ハルキ文庫) 作者:香納 諒一 角川春樹事務所 Amazon