2016-01-01から1年間の記事一覧

海馬 脳は疲れない/池谷裕二、糸井重里

海馬を中心に、脳の仕組みや、頭がいいとはどういうことか等について、対談形式で書かれた本。 海馬とは脳の部位のことで、脳に入って来た情報のうちどれを記憶するか選択する役割を担っている。 30歳を過ぎてから頭が良くなる この本を読んで最も印象に残っ…

幽霊のような子/トリイ・ヘイデン

トリイ・ヘイデンさんが出会った、常に体を前に折り曲げていて、喋らない女の子の話。 この子の身に何が起こったのか結局詳しくは分からないままだったけれど、この子の言動から考えて何らかの性的虐待を受けていたことは事実だし、両親から離されることにな…

インテリジェンス人間論/佐藤優

政治家というのは、自分の国が好きで、国のために働こうという人たちのことなんだな。 言うまでもないことだろうけど。 私は、ニュースで見聞きした事件について多少考えはしても、国のことなんて殆ど考えたことがないと思う。 だから政治家がどういうものと…

小児救急/鈴木敦秋

あまりの多忙さのため、職務を果たせないことに絶望して自ら命を絶った小児科の医師、夜間救急で十分な処置を受けられずに亡くなった子、不適切な診断で亡くなった子など、小児科医療の悲劇にまつわる医師・患者の遺族達を主人公とした話。 小児科の医師不足…

世界一周デート 怒涛のアジア・アフリカ編/吉田友和・松岡絵里

付き合って1か月で結婚を決めた著者らは、予算400万円で世界一周の新婚旅行へ。 そのうちのアジア・アフリカを巡っていた時の旅行の様子に、10年後のコメントを追記した本。 付き合って1か月で結婚を決めた相手と長期間の貧乏旅行だなんて、正直引く。 しか…

獄中記/佐藤優

いわゆる鈴木宗男事件絡みで拘置所に拘留された佐藤優さんが、拘置所の中から弁護士や友人に書いた手紙や、拘置所の中でつけていた日記などからの抜粋を本にしたもの。 この方の本は他に「国家の罠」を割と最近読んだのだけど、それと少し内容が被っていたの…

FBI心理分析官/ロバート・K・レスラー&トム・シャットマン

プロファイリングとは、過去の事件や実際に関わった事件の分析から得られた、経験の積み重ねによるものであるとのこと。この本には、FBIの心理分析官となったロバート・K・レスラー氏が実際に関わった事件の様子や、異常殺人者たちとの面接により聞き出した…

よその子/トリイ・ヘイデン

トリイ・ヘイデンさんと、4人の色々な問題を抱えた子供たちのお話。 この頃のトリイさんは教師? 子供たちの問題は様々で、幼い頃に過酷な経験をした子、脳に障害がある子、原因が全く分からないけれど奇行を繰り返す子など。 トリイさんはいつもどうしたら…

兵士を見よ/杉山隆男

航空自衛隊で働く人達の話。 主にF15という戦闘機に乗る人達と、事故や遭難が起った時にその救出にあたるメディックという仕事をする人達について書かれている。 戦闘機乗り 訓練中に事故で亡くなる方が、それなりの数いるとのこと。 けれど戦闘機に乗る人達…

私の地球遍歴/石弘之

元新聞社のジャーナリストであり、その後環境に関わる様々な機関に勤めた著者が、世界各地で見てきた環境破壊の問題について書いた本。 私が覚えている限りでは、最初に環境問題について知って衝撃を受けたのは、小学校か中学校の図書館に置いてあった本で、…

選択の科学/シーナ・アイエンガー

この本には、その人が属している文化や、情報の提示のされ方などが選択に与える影響や、どのような条件で選択を行うと満足度が高いかなど、著者が研究してきた内容について書かれている。 毎回は難しいだろうけど、どういうものが判断を歪めることがあるか知…

檻のなかの子/トリイ・ヘイデン

この本の著者であるトリイ・ヘイデンさんは、心理的・器質的に問題のある子供たちの手助けをしている人である。 (以前は教職に就いていたようだけど、この本の頃には、カウンセラーとかセラピストのような仕事をしている模様。職種が何なのかはよく分からな…

国家の罠/佐藤優

鈴木宗男事件の当時、外務省に勤めていた佐藤優氏が、外務省の金を不正に使用したことや、北方領土へのディーゼル発電事業で自身の利益になるよう、特定の業者が工事を受注できるようにしたなどの疑いで、逮捕された時の話。 検察側は事件としてストーリーを…

キャパになれなかったカメラマン(上)/平敷安常

平敷安常さんが、主にベトナム戦争での取材の様子や、そこで出会った記者やカメラマンについて語った本。 ベトナム戦争について知りたくて読んでみたのだけど、そもそもそれを紹介することはこの本の趣旨ではないので、そういうことはあまり書かれていない。…

告白/井口俊英

大和銀行ニューヨーク支店に勤めていた著者は、取引によって多額の損失を出したが、それを12年間隠し続けた。 タイミングを見計らって銀行に告白状を出し、逮捕された後、関係者やメディアの事件に対する言い分が不正確だ、ということで、獄中で書いたのがこ…

愛はなぜ終わるのか/ヘレン・E・フィッシャー

浮気や離婚を生物の進化の過程から説明した本。 人間の祖先の骨や使っていたと思われる道具から、彼らがどんな風に生きていたかを想像するって、ちょっと楽しそうだなあ。 男女は自然にパートナーを組む 男女の集団内でパートナーをシェアしても良いことにな…

老兵は死なず/野中広務

野中広務さんが政治家としてどんな活動をしてきたかを語った本。 とても堂々と言えたものではないけど、政治に疎いため、その手の話を聞いてもいまいち何を意味しているか分からないことが多い。 知ればもっと面白いだろうと思って読んでみた。 (もちろんこ…

精神分析入門(上)/フロイト

心理学に関連する本は読んだことがあっても、教科書に出てくるような有名な人が書いた本は読んだことがなかったので、どんなものかと思って読んでみた。 フロイトさんがどこかで抗議した内容らしい。 こちらが、「何だか腑に落ちないなあ」と思うことを、あ…

本の種類、読む目的、読み方

今まで本を読むと言えば、殆ど小説しか読んだことがなかったのだけど、最近は小説以外で、気になった本はなるべく色々読んでみている。でも、読み進めていくと段々と嫌になってきてしまって、面白そうだと思って読み始めたはずなのにどうしてだろうなあと思…

ラスト・エンペラー/エドワード・ベア

何が起こったかではなく、溥儀が何を考えたかを知りたいと思って読み始めたのだけど、この本にはそういうことはあまり書かれていなかった。 半分くらいまでは読んだけど、中断。 何をしても誰にも咎められないけど自由がない。あんな滅茶苦茶な育ち方をした…

アンダーグラウンド/村上春樹

最近読んだ本の中でこの本が言及されていて、気になったので読んでみた。 村上春樹さんが、地下鉄サリン事件の被害にあった方や事件に関わった方たちに聞いたことをまとめた本。 事件のことだけでなく、生い立ちやどんな仕事をしているかなども書かれている…

EQ こころの知能指数/ダニエル・ゴールマン

精神分析とかではなく、脳の仕組みの方から考える心理学の本かな、 と思ったのだけど、本屋では自己啓発のところに置いてあった。 これを自己啓発とするなら、読む人の目的によっては割と何でも自己啓発に分類されそうな気がするけどなあ。 些細なことで突然…