脳内麻薬/中野信子
おぼえがき。
- 快感を感じさせるドーパミン、ドーパミンにブレーキをかけるセロトニンやGABA、苦痛を和らげるオピオイドなど、人の体内で生成され脳に作用する物質を脳内麻薬と呼ぶ。
- 何か楽しい経験をすると脳のいくつかの部位にドーパミンが送り届けられる。送り先には脳のメモリーである海馬も含まれるので、快の経験は記憶され、次回同じような状況が起こった時により速くドーパミンが放出される。このような脳のネットワークを報酬系と呼ぶ。
- ドーパミンが放出された時、通常はブレーキをかける物質も分泌される。依存症になる人の脳では、これらのバランスが崩れていると考えられている。
- 酒やたばこは報酬系に作用するので依存性がある。麻薬も報酬系に作用するものは依存性があるが、そうでないものは依存性がない。
脳内麻薬をうまいこと出すコツみたいなものを覚えて簡単に楽しい気分になれないかなと思ったけど、そういう話はなかった。
ランナーズハイって一度経験してみたいと思っていたけど、依存性があるのか。(オピオイドの作用によるもの。)限界を超えて運動をするってどのくらいか分からないけど、簡単にはできないだろうし依存症のリスクもあるので、やってみようなんて思わない方が良いか。