橘玲の中国私論/橘玲

橘さんは中国の専門家ではないので、本書はあくまで一介の旅行者の記録であるとのこと。

 

最初に、廃墟の写真が沢山登場する。廃墟と言っても何年も前に建てられたぼろぼろの建物ではなく、先進的なデザインだったり夜にはライトアップされるようなきらびやかな建物ばかり。

それらは最近建てられたもの、というか作りかけのまま放置されているものも多数あるらしい。

ヒェーッ、すごい無駄!土地は沢山あるから構わないんだろうけど。日本じゃ考えられない。

実は日本にも似たようなものがあって、私が知らないだけということもある?いやいや、日本は狭いし・・・。

 

面白い人を紹介してあげると言われて、いわゆる高等遊民を紹介されるって、つまり橘さん自身が高等遊民のような暮らしをしているということなんだろうなあ。

つまり橘さんは、ご自身の小説の登場人物のように、ちょっと仕事をしてポンとお金を稼いで、後は遊んで暮らしていると。

小説を書いたことも書こうと思ったこともないので的外れかもしれないけど、小説を書くということは、実体験なり取材したことなりをいかに咀嚼するかということなんだろうなあ。絵を描くときに、まずものを見れていないと描けないのと一緒だね多分。

 

橘玲の中国私論---世界投資見聞録

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