2020-01-01から1年間の記事一覧

DUTY/ボブ・グリーン

広島に原爆を落とした飛行機エノラ・ゲイ。そのパイロットであるポール・ティベッツへのインタビューを通して、著者は、ティベッツと同年代の生まれで、ティベッツと同じく第二次世界大戦を生き残った父親の生き方を理解していく。 親と同年代の人と仲良くな…

がんと闘う・がんから学ぶ・がんと生きる/中島みち

この本は元々3冊に分かれていた本を1冊にまとめたもので、(1)著者の中島みちさん自身が乳癌になった時の話、 (2)末期の癌になり亡くなってゆく女性と、その友人の女性(癌になったがその後再発はしていない)の話、(3)中島さんの旦那さんがある日突然末期の肺…

検屍官/パトリシア・コーンウェル

この本の中で、犯人がどうやって獲物を探したかを推理している時に、花を届ける仕事なら不特定多数の女性と接触できると言っていた。 宅配便の荷物を受け取ってサインする時、実はいつも、もしこの人が悪い人で、このまま家の中に押し込まれたら終わりだなと…

フェアトレードのおかしな真実/コナー・ウッドマン

緑色のカエルのマーク、フェアトレードと書いてあっても、どれほどの意味があるのだろうと正直思う。 実際、あのマークがついているものの原材料などの取引において、最低価格は保証されているけれど、そもそも最低価格を下回ることがなく、フェアトレードに…

「生きる」という権利/安田好弘

弁護士である著者の安田さんが携わったいくつかの事件について書かれた本。 特に大変だった事件を選んで書いてあるからなのか、色々とつらい。こんなに頑張っても、ままならないことばかりなのかと思う。 弁護士という仕事の難しさは、法律の知識がどうとか…

雑学「大江戸庶民事情」/石川英輔

今の世の中は、色々な技術が進歩して便利になった面もあるけれど、進歩が速すぎて、環境の再生速度よりも破壊速度の方が上回ってしまっている。それに、常にもっと上を目指さないといけないというプレッシャーを感じる。でもそういう生き方で人生が豊かにな…

絶歌/元少年A

理性でコントロールできない部分というのは誰にでもあって、少年Aの場合はそれが異常な感情や行動と結びついてしまったということだと思う。大人でもカッとなって、普段よりきつい言い方をしてしまうなんてことはある。14歳の子供が強い感情を制御できるかと…

なぜヨーロッパで資本主義が生まれたか/関廣野

色々書いてあったと思うのだけど、多分私にこの本を読むための下地となる知識がないせいで、何が書いてあったかというとうまく言えないし感想が出てこない。 そんな感じなので、ほんの限られた点について思ったことを書いておく。 時々、海外の実力主義を見…

行動経済学 経済は「感情」で動いている/友野典男

常に合理的な選択ができる人間なんていなくて、大方の選択は感覚的だったり直感的だったりするものだ。 実際、この本の中でいくつか問題が書かれていて、確率的にはこの選択肢が最も合理的だと説明されても、その選択肢を選ぶ気になれない。 と言っても、人…