法の雨/下村敦史

成年後見制度という言葉は聞いたことがあったけど、どんな制度かは知らなかった。この話では、認知症になった裁判官の奥さん自身が後見人になるよう申請をしたのだけど、後見人に指定されるのは大抵家族ではなく弁護士で、弁護士の許可がないと家族はお金を使えないらしい。しかも毎月何万もの手数料を取られるし、途中で辞めることもできないとか。自分の家族にお金を渡したくない人には良い制度かもしれないけど、そうでないのにうっかりこの制度を利用してしまうと面倒なことになりそう。

 

それから、検察に起訴された事件の有罪率は99.7%という話。そもそも有罪であることが明らかな場合しか起訴しないのであれば、有罪か無罪かを警察と検察が決めてしまっているのではと書かれていて、アレッ、確かにそうかなと思う。でも、何でもかんでも裁判をしていたらきりがないしなあ。