「自分の子供が殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい/森達也
この本はダイヤモンド社の雑誌に連載していた内容をまとめたもので、ダイヤモンド・オンラインにも転載されていたらしい。ダイヤモンド・オンラインは時々見るけど、森さんが書いたものが載っていたとは知らなかったな。
森さん曰く、記事によってはボロクソに言われることもあったようだけど、私はこの方の言っていることに全く嫌な感じはしない。むしろ好きである。
何でかというとうまく説明できないけど、波長が合うということなのかなあ。全部正しいと思うとか、同意見というわけではないのだけど。致命的な所では考えが食い違わない、ということかもしれない。
この本には色々書いてあるので、印象に残っている部分を箇条書きする。
- クマバチは○○系だから積極的に刺さないはずと気付く小学五年生の息子さんとのやり取りが面白い。
- ハンセン病という言葉は聞いたことがあっても、どんなものか全く知らなかった。色んな悲しいことがある。
- 古事記の神話は信じないのに、原発の安全神話は何故信じてしまったのか。イヤホンを耳に入れたまま人に質問をするのは私も非常識だと思うけど、本人はそうは思わず、でも質問の内容はしっかりしている学生さん。そして疑問に思った時に言わないからだという森さんの指摘。(この学生さんは、授業中は質問できる空気じゃなかったといってあとから質問に来た。)
- やっぱり日本は事件の報道が多いんだな。朝ニュース見ようと思っても、国際ニュースなんてNHK以外殆どやってない。
- 吹き替えが被せられることにより、元々話している人が発していた情報が聞き取れなくなってしまう。なるほど。
- A3は読んでいないはずまたいずれ読もう。