オペレーションZ/真山仁

近い将来、日本のデフォルト(債務不履行)の可能性があるため、政府は歳出を半減させる案を実行しようとする。その案は、歳出の大半を占める社会保障関係費と地方交付税交付金をゼロにするというもの。これは弱者の切り捨てだということで、様々な反発が上がる。

 

正直、金融や政治の知識が足りないせいで、言葉の意味がよく分からないとか、ぴんと来ない部分がいくつかあった。どこまでが実態と合っているのか。どこまでが現実にあり得るのか。

少なくとも、近い将来国が破綻しそうだから、今のうちにちょっと苦しい案で皆頑張りましょうと言っても、このお話のように、多くの人はその案を呑まないんじゃないかなと思う。

それから、社会保障関係費と地方交付税交付金をゼロにすることについて、お金を出すのが大変だという面もあるけど、お金をばらまくだけでは救われない人がいるので、昔のようにみんなで助け合う社会にしましょうと言っているのだけど、助け合う社会にしましょうというようなことは、つい最近菅さんが言ってたなあと思った。でも、どういう意味なのか、説明はあったのだったっけ?

 

オペレーションZ (新潮文庫)

オペレーションZ (新潮文庫)

  • 作者:真山 仁
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 文庫